プリザーブドフラワーの良さ

Twitterでfollowさせて頂いた@taihyさんから
丁寧なリプライを頂きました

taihy@preservedflower フォローありがとうございます。 花は好きで、その佇まいを愛でることには喜びを感じています。 プリザーブドには興味を惹かれましたが申し訳ない、 生きている花、生花には及ぶべくもないなぁ、と感じていました。 その良さ、これからご教授下さい。よろしく。

早速リツィートしようと思ったのですが 、Twitterの140文字内では、
プリザーブドフラワーの魅力を語れないと思ったのでこの記事にしました。

プリザーブドフラワーにも、生花にも、造花にもそれぞれに良さがある。

プリザーブドフラワーのアレンジメント

プリザーブドフラワーについての印象をネット上で見聞きする事がありますが たまに、
「生花のミイラ」「薬漬けの花」などあまり良い印象を持たれておられない方の記事を目にする事があります。

物に関する好き嫌いなどの印象は個々の自由なのでこれは、すべて正解だと思います。

ただ、プリザーブドフラワーにも良さがあると思う私の思いをいつか記事にしようと思っていたのに忙しさにかまけて先延ばしにしていたので今回はとてもいい機会を頂いたと思っています。
@taihyさん、ありがとうございました。

プリザーブドフラワーとの出会いの背景

私は、今現在、プリザーブドフラワー専門の ネットショップを運営していますが

これまでは、実店舗で生花店を経営しており、28年間お花と関わってきました。

プリザーブドフラワーのアレンジメント

また、両親がお花の生産をしながら生花店を開いていたので野山の小さな山野草をはじめ
高級と言われるラン類まで小さい頃から花はごく身近にありました。

お店では、生花はもちろん、鉢物やドライフラワー、造花などのいろいろなお花を取り扱ってきましたが美しさで言うならば生花のあの生き生きとした生命力のある花姿はやはり何者にも勝と私も思います。

「枯れるからこそ美しい」とも思います。

ただ、この美しさが最終目的者(プレゼントした方や家庭用の飾りなどの場合は飾られた時点)の手元に綺麗な状態で届いた時に限ります。

生花は環境に左右されるので切り取られてから最終目的者の元へ届くまで時間があまりありません。

もし、タイムリミットを超えてしまうと、悲しい事に廃棄されてしまいます。
商品として考えた時には一番きれいに咲いている状態なのに売り物にはならないのです
(つぼみのうちにしか売れない)

お得意様などにさしあげたりしてせめて飾って頂くのですがそれでも、ピークを過ぎた物は捨てるしかないのです。(捨てる時はとても悲しいです…)

先日は母の日でしたが(私も何年も苦い母の日の体験をしてきました)

このような物日の時にはたいへんな数の需要になりますが、作り手の対応には限りがありますので当然、作りおきをしないと需要に追いつきません

そんな中の生花の心配といったら本当に心臓がつぶれるほど心労します。

お天気などの気温の上昇でお花がしおれたり水が上がらなかったり蒸れたり、折れたり、傷ついたり…etc

お届け先様から無事届いたと連絡があるまでは生きた心地もしなかったものです。
そんな状態の中で「この美しさのまま、枯れないお花があったらどんなにいいだろう」そう、いつも思っていました。

なので、10年前にフランスから枯れないお花の頼りを見たときは本当に「これだ!」と思いました。

早速仕入れて、取り扱う事になり今日まで、本当にたくさんの方にご利用頂いてたくさんのお声も頂きます。

ありがたいお客様の声

その中で、お友達のお見舞いに使われた方から頂いた声は

「(ご友人は)お花は好きなんだけれど動けないので、生花を贈るとお世話をしなければならず、
また、お花の匂いで具合が悪くなったらしく生花は贈れないのでプリザーブドフラワーをお願いしたのですが
とても綺麗な花だと抱きしめて泣かれてしまいこちらも、もらい泣きしてしまいました」

と頂きました。

また、結婚式の両親への贈り物に使われた方からは

「「式場プランには、両親には生花の花束が用意されていたのですが
姉の結婚式では生花の花束だったんですが、帰りの荷物になるばかりで、あとは家に飾ってもすぐ枯れてしまったので
(ご主人のお母様に至っては、式の慌ただしさで誰が持って帰ったか分からない始末だったそう)
自分の時は記念になるプリザーブドフラワーが良いと思ってお願いしたのですがとても喜んでくれました」

とも言われました。

特にご結婚式のブーケは記念に残しておきたいとのご要望は多く、また、前撮りと本番の日程が別の日にある場合は生花だと2回用意しないといけないけれどプリザーブドフラワーだとどちらにも使えると言う点からも最近は特に人気が高くなっています。

まだまだ、色んな例があるのですが

最近では花の種類も増えてきたし加工技術の向上もあるので本当に綺麗なお花が増えてきました。

用途によっては、生花とはまた違った使い方の出来るプリザーブドフラワーはとても素敵なお花だと思っております。

毎日のように、喜びのメールを頂くたびにこの仕事をやれる喜びと感謝の気持ちでいっぱいになります

プリザーブドフラワーは「新しい命を吹き込まれたお花」

生産者レベルでも、お花は綺麗なのに花丈が短いと商品にならず折角の命なのに廃棄されていたものが今では、プリザーブド加工して廃棄せずにすむようにしている生産者さんも増えているそうです。

冒頭の話ですが、「生花のミイラ」「薬漬けの花」などと思わずに、プリザーブドフラワーは
「新しい命を吹き込まれたお花」として見て頂けるとこのお花に携わっている者としては嬉しい限りです。

長文を最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。プリザーブドフラワーAki Flower Site

この記事を書いた人

これまで30年以上お花屋をやっておりましたが、10年前に閉店し今は第二の人生を謳歌中。これまで培ってきた経験からお花に関する情報を掲載しています。写真を撮ったり、WEBサイトを制作したりするのが大好きです。

フラワー装飾一級技能士
Photoshop・Illustrator・Webクリエイター 各エキスパート1級
介護福祉士

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