風になびく花姿が誰にも愛される、秋のお花 コスモス(秋桜)
お部屋にも取り込んで、秋を楽しみたいと思うけど、すぐに枯れるのでは?と思われてる方も多いようで、よくメールでご質問を頂きますので、コスモスを長く楽しむ為のちょっとしたコツをご紹介致しようと思います♪
「コスモスの水揚げ方法」「簡単なフラワーアレンジメント」「花器の違いでの印象の違い」などの内容です
コスモスに限らず、フラワーアレンジメントを行なうにおいての基礎的な事ですので、参考にしてみて下さい^^
1. コスモスを楽しむための前準備
「コスモスは切り花になりますか?」 と、 よくご質問を頂きます。
確かに、コスモスは花壇や野の花のイメージがあって、切り花として飾ってもすぐに萎れてしまうイメージがありますよね、
でも、ちゃんと水揚げをすると、数日間は楽しめるので、今回はお湯揚げでの水揚げ方法をご紹介します。
お花屋さんで売られている(ピコティ、センセーション、ベルサイユ、チョコレートコスモスなどの園芸品種のコスモス)は、すでにこの方法で水揚げされていると思います(その場合は茎が茶色く変色しています)ので、その部分を切り戻してもらえばOKです。
それ以外の、ご自分で栽培されたコスモスなどを飾られる場合は、以下の水揚げをして下さい。
水揚げ方法
1-1 葉の処理
お花を切り取ってきたらすぐに、下葉の処理をして下さい。
余計な葉っぱは水を腐りやすくしますので必ず取り除いて下さい。
お花の長さの半分は茎だけの状態になるように、親指と人差し指を丸めて、軽く削ぐように下の葉っぱをとります
注:沢山の処理をすると、コスモスの強烈な匂いと緑の汁で指が「ま緑」になりま〜す。お許しをぉ〜〜 (〃・ิ‿・ิ)ゞえへへ
1-2 切りそろえる
処理ができたら、茎を綺麗にそろえて、一旦切ります。
1-3 お湯につける
1-3 お花の部分を湯気の熱から保護するために、上半分を新聞紙でつつみます。
鍋にお湯をわかし、沸騰したら、斜めにお湯に入れます。15〜20秒ほど
1-4 すぐに水に
1-4 必ず 側にお水を張った容器を用意しておき、すぐに水につけます(この時の温度差により、水を吸収させます。)
クタッとしていた花が、シャンと元気になるまでつけておきます。
2.スプレー状のお花のカットの仕方
スプレーバラやスプレーカーネーションのように、一本から枝分かれした茎に何本もの花を咲かせるものをスプレー咲きと言います。
一本ものよりもお花は小さめになりますが、沢山のパーツを作る事が出来るので、アレンジメントにはよく利用されます。
一輪挿しのようにすっと一本のまま活ける事ももちろんいいのですが、当たり前ですが、お花の水揚げは、茎が短いほどよく、長く沢山お花が付いている状態より、一輪だけの方が植物に負担もかかりませんので上手にカットして使用しましょう。
カットする時に枝の別れた所で切ってしまいがちですが、そうすると茎が短くなってしまう場合があります、それでも枝が長い場合はいいのですが、短い場合は少しでも長く取るために次の絵にようにカットして下さい。
今回のコスモスもスプレー咲きです。
カットのコツとして、まず、枝分かれしたYの字までの距離の長い方か、大きな花を咲かせている方(長く取れる方を優先)を枝元から切ります。
次にその片方は枝元からではなく、次の分かれ目(Yの字)まで行った所でカット
その片方は次の分かれ目と言う風に、枝枝で切るのではなく、片方は次の分かれ目まで延ばすように長めに取っていきます。
蕾は咲かない事もありますが、茎が長めに取れると、アレンジメントの先の表現や、遊びの部分に使えますので、捨ててしまわないようにして下さい。
※但し、あまりに小さな蕾は咲かずに枯れてしまう事がありますので、カーネーションなどの短い蕾が密集した物は取り除いた方が、メインのお花に栄養が回ります
3.簡単アレンジメント方法
これまでの方法で、準備したお花を早速アレンジしてみましょう〜♪
コスモスは茎の腐りやすいお花ですので、吸水性スポンジにさすアレンジメントでは、茎つまりを起こしたりして水がすぐに下がりやすいので、コスモスはそのまま花瓶の水に活ける投げ入れの挿し方をオススメします。
水は少なめに、水替えと水に浸かっている茎のところの切り戻しをこまめに行なう事が長持ちのポイントです
1.一番花もちのよい活け方は、少ないお花を短く、余分な葉も付けない飾り方
1上記のカット方法で、一本から4つのパーツをつくる
2.グラスの縁に掛けるように
3その脇にそえて
4.つぼみを動きに
5.ガラスに沢山いける
この要領でお花を沢山入れていきます。始めにガラスの縁に掛けるように、周囲にぐるっといれます、次はその少し上の段に、茎を交差させながら入れます。お花とお花の間に来るように重ねていき、上部に入れる頃にはお花が動かなくなっています。
このようなガラス投げ入れも素敵ですね。
ただし、この場合は、水替えがとても大変ですので、切り花延命剤を併用すると、こまめな水換えが必要なくなります。
今、切り花延命剤、色々な種類が出回っていますが、私は「キープ・フラワー」と言う切り花延命剤を使っています。
これは、植物を枯らす原因であるバクテリアやカビの繁殖を防いでくれ栄養も与えてくれます、つまり水が腐らないので、替えなくても良いのですね(減ったら継ぎ足すだけ)
今までに色々なメーカーの物を使用しましたが、私は「キープ・フラワー」を一番長く使っています。 夏などの気温の高い時は全くもちが違うので、特にオススメです。騙されたと思って使ってみて下さい(いや、だましませんが(笑)何日飾っても、お水がきれいなので本当にびっくりします。アフィリエイトなどではなく、純粋に私が使用して、おすすめできるので、公式サイトを記載しておきます。)
お花屋さんでも扱っている所も多く、ネットでも販売されています。お試しサイズのミニ袋入りもありますので、是非試されてみて下さい。水換えの手間が掛からないって本当にいいですよ〜 特にガラス花器は水が濁ると見た目も汚いですので。(万一、購入が出来ない場合がありましたらご連絡下さい、手配出来ます^^)
2.黒いツボに長いまま活ける
長いままを利用して、ツボに入れてみました。これも、先ほどのガラス花器のいけ方と同じように、下から入れていきます。
1.両サイドから寝かせるように入れて、花器のカベで支えるように入れる
2手前にも寝かせるようにいれる
3.お花同士を交差させて、網目を組むように数段入れる
4.横の交差をある程度作ったら、立てに入れてもお花が倒れないので、形を整えながらさしていく。
4. 花器によるイメージの違い
フラワーデザインは形と色で構成されています
色についてはフラワーデザイン基礎講座」花選び、花合わせに役立つ色の知識と4つの配色組み合わせのルール
花の形については「フラワーデザイン基礎講座」知っておきたい花の特徴、4つのタイプと役割
花器もこの形の形成で大切な要素です。
黒や白、ガラスなどのクリアな花器は無彩色ですので、色の要素には関係してきませんが
有彩色の色の花器の場合は、色要素も考慮します。
今回は黒の花器、白の花器、ガラスの花器、陶器のツボ、一輪刺しの花器などで、アレンジしてみました。
バラやコスモスのようなマスフラワーはフォームフラワーにもなるように、一種いけが成り立つお花なので、花器に焦点を当てる意味で、他のお花は入れていません
イメージの受けかたは様々だと思いますので、参考程度に見ていただけたら幸いです。
白い花器、丸いフォルムとスクアエア型
丸いころんとしたフォルムの白い花器は、可愛い洋風のイメージに仕上げてくれます。フォーカルポイントの大きなお花をこんもりと中心に入れたら、つぼみや小さい花で動きをつけると綺麗です。
黒い花器、丸いフォルムと細長い花器
黒い花器は、お花をしまったジメージにしてくれます。洋風、和風のどちらでも仕上げられ、甘過ぎないイメージにいけたい時に
焼き物、壺いけと一輪挿し
焼き物の花器は、やはり和風のイメージですが、茶色の仲間の赤系のお花を入れると、洋風の花でも似合います。お正月に松と赤いバラなどでも素敵ですね。
一輪挿しの美しさも良いです。
最初の丸いころんとしたフォルムの白い花器と比べて見て下さい。いけ方は同じなのに、イメージがまったく違いますね^^ 花器の影響力はすごいですね。
カゴ
コスモスのような野の花風のお花は、つみ立てのイメージで、カゴにこんもりアレンジするのも素敵です。
5. 写真で楽しむ
最後は恒例、写真に撮って楽しむです^^
コスモスは光で遊ぶと花びらが薄いので、思わぬ画像が撮れます、それがたまらなく楽しいですね
いかがでしたでしょうか^^ どうぞ、可憐で可愛い秋のコスモスを楽しんで下さい♪
コメント
コメント一覧 (2件)
秋のコスモスは大好きなのですが、どうも水揚げがよくなくてあきらめていました。
飾り方もちゃん教えてくださってどうもありがとうございます!
どの写真もすごくきれいですてきですね。
Motoko Japanese Culture様
こんにちは^^ コメントありがとうございました。
事情があり、かなり放置したブログなのですが、何かのお役に立てているなら本当にうれしいです。
これからコスモスのきれいな時期になりますので、楽しんでくださいね^^