「フラワーデザイン基礎講座」アレンジメントの基本型 11のデザイン
アレンジメントのデザインには 11の基本デザインがあります。
11の基本形は次の3つの要素に分けることができます。
・シンメトリー(対称形)とアシンメトリー(非対称形)
・曲線の構成と直線の構成
・一方または3方から見る形とすべての方向が同じ形
1.ドーム
ラウンドとも呼ばれる、こんもりとした半球型。
花をひとかたまりに見せるので、色使いがポイント。
どの方向から見ても均一に見えるように仕上げます。
ほど同じ丈に揃えた花材を、器を回しながら挿していくのがコツ。
小花だけの可愛いアレンジメントにも向きます。
2.トライアングル
豪華さと安定感のある三角形のデザイン
基本はマスフラワー、ラインフラワー、フィラーフラワーを使って華やかさを演出。
3つの頂点を取るのがポイント
シンプルな器を使ってシャープさを生かします。
3.ホリゾント
水平に広がるデザイン。四方見
中央は大きめの花をたっぷり使い盛り上げます、両端に行くに従い花を小さく、少なくしていきます。
せの低い花器に小さくまとめるときは、左右をほぼ水平にし、背の高い花器の場合は両端を少し下げて弧を描くようにアレンジします。
4.バーチカル
全体が一本の垂直線になるアレンジメント
縦の直線が強調されて力強いイメージです。花材も余分な枝葉を取り除き、すっきりしたラインに。
先端は重くならないように、蕾や小花で仕上げます。器は口のあまり広くない高さのある物がよい。上方に延びるシルエットは天井の高い空間に似合うデザインです。
5.Lシェイプ
縦と横のラインだけで構成されるアレンジメント。アルファベットのL字型。反対型の逆L型もある。
角に焦点をつくり、縦横の比は2:1を目安に。少ない花材でも出来るデザインです。
花器は口の広い物より、足つきの比較的口の狭い物が合います。
一つのデザインではコーナーに、逆L字型と合わせて一対で飾ると効果的な飾りに。
6.ホガース
ゆるやかなS字型にまとめるアレンジメント。
英国の画家ホガーズのサインの形から名付けられたS字型のアレンジメントです。
茎の線が柔らかなラインフラワーや枝物を主軸として用います。
花器の口から上のラインを、下のラインよりも長めに、自然に流れるような曲線を描きます。
7.コーン
円錐形でどこから見ても二等辺三角形になるデザイン
クリスマスツリーのデザインはこの形が基になっています。
枝物や葉物に花をあわせるのが基本形です。
花器はシンプルで口幅の広くない物が合います。
8.オーバル
花材をたくさん使って楕円形を構成するアレンジメント。 花の種類が豊富なほど華やいだ演出になります。
高さを幅を決めてから、一本一本の花丈を変えて立体的にさします。
花器は丸みをもったボリュームのある物が似合います。
壁を背にした場所へ飾るデザインです。
9.クレッセント
三日月の形を構成していくデザイン。
作品のフォーカルポイントは全体の2:1の所に。
三日月型を構成するラインにはワイヤリングし、カーブをだしてシルエットを強調するとよい。
上方の先端は細めに、下方は少しボリュームを出すと綺麗な仕上がりになります。
10.ラジエーション
扇を広げたような放射状のアレンジメント
ラインフラワーで放射状の線を強調し中央には形のはっきりした花を使います。小さな構成も可。
11.インバーテッドT
アルファベットの「T」が逆さまになった形のアレンジメント
線構成のアレンジメントは素材のラインが決め手となります。
ニューサイランのような葉物のラインフラワーはシャープな印象になり効果的です。
左右に空間のある場所へ飾ると引き立ちます。
コメント
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[…] フラワーアレンジの11の基本型のうち、今回教えてもらったのは、「トライアングル」という型。 […]