春のこの時期は、卒業や入学、退職、転勤、移動など、別れと出会いの季節、花束の贈り物も多い季節ですね^^
花束を頂いたらどうしたらいいの?とよく質問されていましたので、久々の記事にしてみました。
折角の綺麗なお花ですので、出来るだけ長く楽しみたいものです。
ご家庭にあるガラスの器を使って
簡単なアレンジメントを作ってみました♪
今回のアレンジメントは吸水性スポンジ(フローラルフォーム)は使っていません。わざわざ花器を購入しなくとも、ボールやお皿で大丈夫です♪
1. 花束を頂いたら行なうこと
長らく放置しておりましたこのブログ。実は私、しばらくお花の仕事を離れておりました(^_^;)
このあたりの事情は近いうちにまた記事にする予定ですが、
先日、その間に出来た大切な仲間達から花束を頂きました。
「花屋さんにお花ってって思ったけど〜」って言って渡して下さった可愛い花束。
いやいや、花屋さんなのでなかなかお花もらえんのよ〜 なのでと〜っても嬉しいのよ〜 嬉し泣き♪
春らしいピンク系のとっても可愛い大きな花束です。
花束は根本を湿らせる処置をしてありますが、出来るだけ早めにラッピングを解き、水切りしていきます
花束のラッピングを解く
リボンを外す
花束を解く時にはまず最初にリボンを解きます。
殆どのお店では、花束のリボンは、沢山のループを作って、その中心をワイヤーや細いヒモ状のリボンで一つに結んでいます。
下の↓画像ではピンクの沢山のループを中央で、赤の紐のようなりボンがまとめているので、赤の紐の蝶結びを解くとリボンも外れます。
セロハン、和紙を外す
次に透明のセロハンと和紙を外します。
根本の保水処理を外す
花束はしばらくそのままで置いておいても大丈夫なように、根本に水分を含んだ和紙やコットン、エコゼリー、等の保水処理を施しています。
エコゼリーは茎に絡んでいますので、さっと水で流して茎を洗って下さい。
お花別に水揚げを行なう
保水処理を外したら、輪ゴムや根本をまとめた紐などを解き、交差して互いに絡まりあったお花達を丁寧に外し、一本一本種類別に置いていきます。
今回のお花は画像右から秋色あじさい、ガーベラ、チューリップ、スプレーバラ、スィートピー、ラナンキュラス、上にユキヤナギとドラセナです^^
このページで紹介している水揚げ方法のお湯上げはほとんどのお花に有効ですが、
バラは切り口を焼く方法、秋色あじさいやユキヤナギは根本を割る方法がいいですね♪
くれぐれも火傷などには気をつけて、水揚げをして下さい。
これを行なうと行わないでは、お花の持ち方が全然違いますので、面倒でも行なって下さいね。
2. 簡単アレンジメントの方法
水揚げを行なってしばらく休ませ、元気になったお花達でアレンジメントを作りました♪
吸水性スポンジ(フローラルフォーム)に挿す方法もありますが、スポンジにずっとお花を挿しておくと茎が傷んで導管がつまり枯れやすくなるので
直接水につけるやり方の方がお花の持ちがよく、私はいつもこのやり方を行なっています。
ガラスの花器を用意する
花器は何でもいいですが、今回はコロコロとしたガラスの花器を使いました。
フローラルフォームの代わりにビー玉やきれいな石を使うと花ドメになります。
1ラインフラワー
参考ページ「「フラワーデザイン基礎講座」知っておきたい花の特徴、4つのタイプと役割
このページで紹介しているアレンジメントの手順として、まず、チューリップでラインを取ります。
ただ、チューリップは時間が立つとドンドン茎の形や花の向きが変化するする植物なので、最初とはまったく違った形になって行きます。
その過程を楽しむのもおもしろいんで私は好きです^^
すでにグルングルンに茎が曲がったチューリップですが、今は頭を下げていますが、しばらくすると頭を持ち上げて来ます、
茎も伸ばすので、横長のデザインになってもいいように入れていきます。
2マスフラワー
次はフォーカルポイントにもなるガーベラを中心に入れます。
秋色あじさいを花留に下に入れていくとお花が動かなくなり、活けやすくなります。
まずは高低差をつけて2輪入れます。
周囲にスプレーバラを入れていきます
秋桜のアレンジメントで記事にした、スプレー状のお花のカットの仕方を紹介します
↓
スプレー状のお花のカットの仕方
スプレーバラやスプレーカーネーションのように、一本から枝分かれした茎に何本もの花を咲かせるものをスプレー咲きと言います。
一本ものよりもお花は小さめになりますが、沢山のパーツを作る事が出来るので、アレンジメントにはよく利用されます。
一輪挿しのようにすっと一本のまま活ける事ももちろんいいのですが、当たり前ですが、お花の水揚げは、茎が短いほどよく、長く沢山お花が付いている状態より、一輪だけの方が植物に負担もかかりませんので上手にカットして使用しましょう。
カットする時に枝の別れた所で切ってしまいがちですが、そうすると茎が短くなってしまう場合があります、それでも枝が長い場合はいいのですが、短い場合は少しでも長く取るために次の絵にようにカットして下さい。
今回はスプレーバラです
カットのコツとして、まず、枝分かれしたYの字までの距離の長い方か、大きな花を咲かせている方(長く取れる方を優先)を枝元から切ります。
次にその片方は枝元からではなく、次の分かれ目(Yの字)まで行った所でカット
その片方は次の分かれ目と言う風に、枝枝で切るのではなく、片方は次の分かれ目まで延ばすように長めに取っていきます。
蕾は咲かない事もありますが、茎が長めに取れると、アレンジメントの先の表現や、遊びの部分に使えますので、捨ててしまわないようにして下さい。
上手にカットしたら、後ろ側や周囲にスプレーバラを入れて行き、形作りをしていきます。
同じようにスィートピーも一本を上手にカットして2本にします。
カットしたら、バラの間に入れていきます
3グリーンを入れる
お花だけでなく、グリーンを効果的に使うと全体的にしまった感じになります。
今回はドラセナをくるっと丸めて使っています。
4フィラーフラワーを入れて仕上げ
最後にフィラーフラワー(今回はユキヤナギ)を入れて全体に動きと優しい感じを出して仕上げます。
4. 大小の花器で並べて楽しむ
さらにもう一つ小さなアレンジを作り、大小のペアで飾る楽しみ方をしてみました♪
こちらも花器は何でもいいのですが、今回はガラスのお皿を用意しました。
花留めの役割ももつ秋色あじさいを敷きます。
一輪でも存在感のあるラナンキュラスを入れます。
ラナンキュラスを三角形を作るように配置します。
他のお花も入れて、グリーンで動きをつけて仕上げます。
先程のアレンジメントと一緒に大小で♪
玄関に飾って楽しんでいます。
いや〜癒やされます、お花っていいですよね。
この日の夜です。
チューリップがぐんぐん伸びて、最初の印象と全く変ってきました♪
お水を花器のギリギリの所まで入れておくと、この時期は10日から2週間は充分楽しめます。
(お花の延命剤を使うと水も腐らず、もっと長持ちします)
5.一輪で楽しむ
ラナンキュラスのような存在感のあるお花や秋色紫陽花のような枝物は、一輪でも十分に楽しめす。
無造作にかびんに投げ入れただけでも素敵なアレンジメントになりますよ♪
一つの花束から沢山のアレンジメントを作って、色んな所に飾れるのはとても楽しいですよね♪
お花を触る工程って癒されるんですよ〜
Y君、Kちゃん、Sさん、Tさん本当にありがとう❤️
コメント
コメント一覧 (2件)
とても分かりやすくて素敵なアレンジ!挑戦してみます♪
ゆみちん、ありがとうございます。
かなり放置していたので、返信おそくなってすみませんでした。